食いしん坊夫婦の世界食べ歩き

主に写真で食べ歩きの記録を残します。

2017GW ヨーロッパ旅行Day4 ヘレンキームゼー城への日帰りツアーに参加

5月1日、月曜日。旅行4日目です。

 

この日も、ミュンヘン発着の日帰りツアーに参加しました。

行先は、ヘレンキームゼー城

 

(私もそうだったのですが)ご存じない方も多いかもしれません。

 ガイドブックには余り載っていないし、あってもすごく短く、あっさりとした内容だったりするので…。

前日に行ったノイシュバンシュタイン城リンダーホーフ城と同様、ルートヴィヒ2世が建てたお城です。

 知ったきっかけは、夫のぬお氏。過去に駐在でドイツに住んでた時期があり、その時に行ったそう。よかったよ~との事で、是非行ってみよう!と。

住んでた時だから、自分の車で行った。という事でアクセス方法に関しては今回参考になりません。

では、ミュンヘンからはどうやって行くのか、と調べたところ、何せキーム湖という湖の中にある島にあるので

 

  • Prien(プリーン)という駅まで、ドイツ国鉄で1時間くらい
  • そこから、船着き場まで移動。夏の期間はSLが走ってるらしい、が、5月の頭だとどうなんだろう。あと、週末か平日かによっても運行頻度が違う様子。または歩き。片道30分…往復1時間、しかも島の中でも歩く、と考えると億劫。
  • 船着き場に着いたら切符を買う。船会社のHPは↓で、いろんな種類の切符があるけど、どれにしようか、悩ましい。お城のある島だけにするか、他も組み合わせるか。

www.chiemsee-schifffahrt.de

 …時間が有り余ってる旅行でもないし、考えるのが面倒になってきました(*_*)

 

調べてみると、こちらもミュンヘンから日帰りのツアーが出ている事がわかりました。

内容はこちら↓(前日と同様、これまたVeltraのページを引用) 

www.veltra.com

さすがに日本語ツアーは探しても見つからず、英語でのツアーです。

あと、注意としてはこちら、毎日実施ではなくたったの週1回、月曜日のみ実施、ということです。 

早朝、ミュンヘン中央駅近くから出発

というわけで、この日も朝から出発。中央駅近くの、指定の場所(詳しくは上記Veltraのサイトに地図が出ていますのでご確認ください)へ。

 

といっても、この時間帯(8:10集合、8:30出発でした)、ツアーを実施しているGrayLine社のバス、様々な内容の、各方面へのツアーがあり、入り乱れてます。

 

当日は印刷したバウチャーを持参するよう指示があるので、着いたら、そこらへんでバスを仕切っているであろうおじさんにバウチャーを見せれば、このバスに乗るように、と教えてもらえますので従いましょう。

 

そんな感じで、前日のJTB系ツアー

snooko2016.hatenablog.com

 とは趣の異なるカオスな感じ(笑)で出発です。

 

そうそう、今回のツアー、含まれているのはバス料金とガイド代金だけなので、

は当日別途必要です。2017年時点で、合計で一人25ユーロ。現金のみ対応です。

バスの中でおじさんが集金しました。

 

船着き場のあるPrien(プリーン)までは約1時間ほど。車窓からはこんな風景が。

  こんな写真を撮ったり、前日までの疲れもあってうとうとしたりしているうちに、プリーンに到着。

乗ってきたバスは複数のコースの混成だったようで、ここで降りたのは一部のお客さんのみで、私たちを含めて10人ちょっとというくらいでした。

船に乗ってお城のある島へ

下車した場所で、本日お世話になる英語ガイドさんと合流。

 軽く挨拶後、早速船のチケットを渡され

ガイドさんの後について歩き、船に乗ります。

まだ若干の肌寒さはありましたが、いい天気。

ツアーに参加せず、フリーで来ているお客さんも大勢。この混雑っぷり。

往路は席を確保できなかったので、デッキで目的地まで立っていました。まあ、10分程度なので問題ないです。

ヘレン島へ到着、お城までの道を行く

無事、お城のあるヘレン島に到着。日本語だと男島とも訳されることも。

ドイツ語でHerren=英語のMen、Insel=island、なのでそのまんまですが。

 下記、公式HPよりお借りした、ヘレン島の地図です。船着き場は右上の方に書いてある、"Anlegestelle Schifffahrt"という部分。中央のあたりにある、赤い凹形の12番、と記されているのがお城です。

 

f:id:snooko2016:20170716002543j:plain

というわけで、上の図に縮尺も出ており、まあまあ距離があります… 

船着き場近くからは、有料でこんな↓馬車も出ています

…が、ガイドさんのあとをついていくしかないので、問答無用で歩きです。

 でも、幸い天気はいいし、この頃にはかなり暖かくなってきたので、歩くには気持ちの良い気候です(ここまでの旅行で蓄積した筋肉痛を除けば)。

途中、こんな景色も。

 ヘレン島に着いて歩き出す前、ガイドさんが参加者それぞれに、どこの国から来たの?と質問。今回、日本人…はおろかアジア人は私たちだけ、あとはアメリカ、オーストラリア、オーストリアといったメンバーでした。

英語ツアーではありましたが、ツアーガイドの方が話す英語は分かり易く、全部とはいわないまでも、重要なところは大体理解できたので、問題なく楽しむことができました。

お、見えてきました。

お城を背にして反対側を見ると、こんな感じです。

このお城、ルードヴィヒ2世が、あのヴェルサイユ宮殿に憧れて、それを模して作った、と言われています。

ヴェルサイユ宮殿に(というかそもそもフランスに)行った事がないのでわからないのですが、似てますか?

いよいよお城の見学

さて、中に入ります。見学コース内にはトイレはないので、行きたい人はここで。

 予めツアーで予約している入場時間になったら、↑の写真にあるパネル下のゲートから入場します。どうやら、ドイツ語、英語以外にもいくつかの言語でツアーを実施しているようです。DEU、ENG以外にもITAとかPOLとかCROとかあるので。

順番待ちをし、所定の時間になったらまとめて案内されるのですが、このとき、申し出れば日本語の解説パンフレット(というか、A4で2枚のプリント)をもらえます! 見たところ、他には少なくともロシア語や韓国語もあるようでした(全部は確認しきれてません)。

英語で解説を聞くだけより深く理解できると思うので、是非申し出ることをおすすめします! 

自分でなんて言ったか、だいぶ前なので覚えてませんが、たぶん、ゲートの辺りにいる係員に「日本語のbrochureください」的な事を英語で言ったんだと思います。

 

さて、ヘレンキームゼー城にはノイシュバンシュタイン城リンダーホーフ城を合計したよりも多くの資金をつぎこみ(!)、

snooko2016.hatenablog.com

snooko2016.hatenablog.com

  先程も書きましたが、ヴェルサイユ宮殿を模した(というより、ルイ14世を崇拝していて、いろいろ真似をしたかった)だけあり、内部は豪華絢爛。

というかどこもかしこもキラッキラで、庶民の感覚では落ち着かないんじゃこれ、という感想。

 

70室あまりのうち、50室が未完成。といいますが、予想以上の見ごたえがありました。

ちなみにこのお城にルートヴィヒ2世が滞在したのは、たったの10日足らずです(勿論完成を見届けたかったでしょうが、退位させられ、謎の死を遂げてますから…)。

 

内部は撮影禁止の為、残念ながら私が撮った写真はありません。

なので、見学終了後、売店で絵葉書セットを買いました(笑)。確か3ユーロくらい。

 

興味のある方は公式HPの下記"Palace Tour"ページから各部屋の紹介を見て、雰囲気を感じ取っていただければ。

www.herrenchiemsee.de

 

1枚だけ、公式HPから借用した写真はこちら↓

f:id:snooko2016:20170731153431j:plain

ヴェルサイユの「鏡の間」を模した部屋。しかも本家より長いらしい。

実際は、この写真よりもずーーーっと迫力があり、圧倒されました。

 

その後は、併設されたルートヴィヒ2世博物館見学の時間。ごく軽くガイドさんの説明はありましたが、基本的には集合時間まで放置。

それなりの時間はとっていましたが、しっかり全部チェックするには足りないくらいのボリュームでした。

こちらでは写真撮影可能だったので、一部ご紹介します。

あと、なんとルートヴィヒ2世デスマスクが↓

さすがにこちらにアップするのは憚られるのでやめますが、

棺に眠るルートヴィヒ2世を真上から撮影した写真までありました…。

見学後はフラウエン島で昼食&散策

ヘレンキームゼー城の見学を終え、再び船に乗ります。

そのままプリーンに戻るのではなく、キーム湖に浮かぶもう一つの島へ。

見えてきました。

フラウエン島へ到着。こちら、日本語では「女島」という意味。ドイツ語でFrauen=英語のWomenです。

ヘレン島と異なり、お城はありません。

小さな村と修道院があります。

こちらは宿でしょうか。いかにも南ドイツという雰囲気です。

お昼も過ぎているのでお腹ペコペコ。ランチのお店が見えてきました! 

ツアーの食事と聞くと、一般的にはよいイメージがありませんが...。

今回のツアーでは席だけ予約してあり、各自好きなメニューを注文するスタイルでした。

しかもこちら、フラウエン島にあるブリュワリーが経営するレストラン!

美味しそうな予感しかしません♪

 

(公式HPはこちらですが、残念ながらドイツ語のみ)

www.inselbraeu-frauenchiemsee.de

TripAdvisorの、このお店の口コミはこちら↓

www.tripadvisor.jp

ツアーでみんな同じテーブルという事もなく、それぞれ別のテーブルに案内されたので、他の人を気にせず好きなものを頼めるのもいい感じ。

メニューはドイツ語のみ。

 私たちは二人とも、そこそこドイツ語メニューを読めるのですが、でも何だかわからないものもちらほら。 結局、少し離れたテーブルにいたガイドさんにいくつか質問して、この料理はなに?お勧めは?などと聞いて決めました。

(ツアーの他の参加者はガイドさんに質問した様子もなかったのですが、みんなちゃんと内容を把握して頼んだのだろうか…(笑))

オリジナルのビールが2種類あったので、もちろん両方、1つずつオーダー。

味は言うまでもなく絶品!

メイン料理は肉と魚を1種類ずつ。

お肉料理はこちら。

 ドイツ&オーストリアの定番料理の一つ、Wienerschnitzel(ヴィーナーシュニッツェル、ウィーン風カツレツ)。そういえば今回の旅行でまだ食べていなかったので。

 

もう一つはこれ!メニューにはRenkeと書いてありました。ガイドさんによると、キーム湖で捕れた魚ということで、是非頼んでみよう、と。

Renkeを使ったメニューがいくつかあったのですが、メニューの写真と付け合わせの内容から推測(汗)するに、多分、オーダーしたのはフィレを焼いたものだと思います。

白身で全然癖も無く、でもしっかり味わいがあっておいしい!この記事を書くにあたって調べてみたところ、マスの一種のようです。どれも外れなく美味しくて大満足でした。

 

食後は散策の時間。1周しても30分程度の小さな島です。自由行動で、指定の時間に船着き場に集合でもいい、とのことでしたが、結局みんなガイドさんについて、島の案内をしてもらいながらのお散歩となりました。

 

その途中で、こんなお店が。

なんと創業1857年の魚屋さんで、魚の燻製をパンに挟んだものを販売しているようでした。 その日に捕れた魚を使っているようで魅力的だったのですが…なにせランチ直後でお腹いっぱい。残念ながら諦めました。

特にぬお氏は(満腹で買うのを諦めたのを)しばらく悔しがっており、いつかリベンジしたいそうです(笑)。

 

というわけで、このお店のHP(ドイツ語のみ)はこちら。

◆Produkte – Thomas Lex – Fischereimeister Fraueninsel im Chimsee

 

続いては、なんと8世紀(!)に建てられたという女子修道院へ。

シスターに出会うことはありませんでしたが、落ち着いた雰囲気の内装の教会で、しばし静かな時を過ごしました。

その後、水辺を散策中にはこんな住民(?)とも出会いました。↓

船着き場近くまで戻ってきて、船の出発まではまだ小一時間ありました。

 

お土産屋も興味ないしなあ(そもそも売店に毛が生えた位のしかありませんでしたが)、ちょっと休憩しようかな、と思って、こちらのレストランへ。

 心惹かれたのはこちら、入口の左側にある看板…

オーブンで焼き立てのシュトゥルーデルをいただけそう!

実は、ランチの時にもデザートにあって、頼んだら売り切れ、と言われてしまっていたので…。

雰囲気のある店内や、ケーキのショーケースを横目に、

テラス席へ。お待ちかねの、アップルシュトゥルーデルです♪

温かいシュトゥルーデルと、バニラアイスがよく合い、疲れた体にしみわたりました♪ 

 

その後は時間通りに全員集合。再び船に乗ってプリーンへ戻りました。

この頃には日がかげってきた事もあり、そのうち雨も降ってきて、船の上は風も強く、物凄く寒かったです…

帰りのバスが来るのを待つ間、とても外にいられる気温じゃなくなり、みんな待合室内で待機してました(^^;)

ミュンヘンまでの帰路、まったく記憶にないのはきっと、爆睡していたんだと思います…

おまけ:夕食はミュンヘン中央駅構内のお店で調達

ツアーを終えてミュンヘンへ戻ってきました。

お昼にしっかりドイツ料理を食べているし、どこかレストランへ行くのも億劫な感じだったので、適当にテイクアウトすることにしました。

この日は月曜日でしたが、5/1は祝日で(日曜と同じように…)市中ではスーパーマーケットすらやってない、という日なので、確実にお店が開いている中央駅構内の地下街へ。

 

 いくつか見て回った結果、まずはケバブ屋さんで

 

野菜多め、ボリュームもしっかりありそうな(2人でシェアするので)KEBAP-TELLERにしました。下記メニューの通り、チキンかビーフ(Rind =beefです)かで選べ、価格も違います。

今回選んだのはビーフ。

あとは、お店の写真を撮り忘れましたが、同じく地下街の別のお店でミートローフ。

量り売りで、ホカホカ。

 どちらも宿に戻って、予めスーパーで買っておいたビールと共に、のんびりと夕食を楽しみました。お手軽に済ませた割には、どちらも結構おいしかったです。

 

いよいよ翌日はドイツを離れます…