2017GW ヨーロッパ旅行Day8 日帰りでシエナへ
5月5日。旅行8日目です。
この日は再び、自分たち2人だけでおでかけ。
朝からシエナに日帰り旅行でした。
イタリアには何度も来てますが、わたしはこれまで縁がなかったのでシエナは初めて(夫のぬお氏はむかーーし、独身のときに一度来ているそう)。
B&Bの女将さんに最寄りのシナルンガ駅まで送っていただき、駅構内にある売店で、シエナまでの往復切符を購入。
ローカル線で片道40分くらいです。ご覧の通りの本数の少なさ。
いかにもイタリアの田舎の駅という風情。
のんびり揺られてシエナ駅に到着。
駅は街の中心からは離れた場所にあるので、地球の歩き方によると駅前からバスに乗っていくのがいいらしい。
というわけで駅の売店でバスチケットを購入し、Googleマップ片手に、カンポ広場を行き先にセット。
…が、アプリを頼りにしても、地球の歩き方のコラムを見ても、探しても探しても、そっち方向へ行くバスの乗り場を見つけられませんでした
(ノД`)・゜・。
逆方向へのバスは駅のすぐ前からですぐわかったのですが、地下にあるらしいものの、結局わからず。
結果的に、駅前のショッピングセンター
の中にある長ーーいエスカレーターを使い、降りた後は徒歩で旧市街へ向かう、という事になりました。
その時は心の余裕が全く無かったので写真はありませんが、こんな記事がありました↓のでご参考までに。
エスカレーターを降りた後は、案内表示に従ってひたすらカンポ広場を目指すのですが…遠い…たぶん駅からトータルで30分くらいは歩いたかと(迷った時間を加えればもっと増えます)。
疲れたので、途中でジェラート屋に立ち寄りました(笑)。
疲れた体に染みわたります。
そんなこんなで、やっと目的地のカンポ広場に到着しました。シエナというと、この風景を思い浮かべる人も多いですよね?
中世の広場としてはヨーロッパで最大のもののひとつで、年2回開催されるシエナにある800年以上続いている地区対抗の競馬でも有名です。
この日は快晴だったこともあり、物凄い数の観光客で溢れかえっていました。上の写真はいろいろ過ごし、午後になって旧市街を離れる前に撮影したものですが、着いた時は下のような感じ(笑)↓
そして、快晴はいいのですがなにしろ暑い!陽射しも強くて、屋外ではサングラスがないとつらいレベルでした。5月上旬なのに。
写真奥に見える市庁舎には塔があり有料で登る事ができる、と。ちょっと興味はありましたが、入場料が一人10ユーロ!…ちょっと高すぎるよね、と断念しました。
カンポ広場でたくさん写真を撮り、スーパーマーケットを軽くチェックし、続いてはシエナ大聖堂に向かいました。
現地に行って初めて知ったのは、シエナってすごく坂の多い街ということ。それも結構な傾斜があります。世界遺産の街ということは当然旧市街は石畳なので、くれぐれも歩きやすい靴で訪れることを強くお勧めいたします。
大聖堂へ到着。最初、比較的シンプルな外観?と思ったのですが
西側のファサードは壮麗。
何色もの大理石で彩られていて、イタリアゴシック建築の傑作、と言われるだけの事はあります。
この広場内の別の建物内にチケットオフィスがあり、結構混んでました。
入場できる範囲だったり、併設の美術館を見学できるかどうか、等々で数種類のチケットがありましたが、(ろくに下調べしてなかった、というのもあり…)ここは一番シンプルな、大聖堂のみ(併設の部屋には入れる)のチケットを購入。
中に入ると…外観とは全く違う趣の空間が広がっていました。
どの角度から見ても、美しい事この上ありません。
床の一部には、大理石で作られたモザイク画も。
細工の細やかさ、素晴らしさに見とれました。
そして、大聖堂と共通で入場できたのが、北側廊にあるピッコローミニ図書館。
とにかく、絢爛豪華!
天井、壁面、すべてフレスコ画で埋め尽くされています。
15世紀末に、教皇の蔵書を保管するために作られたそうです。
現在は、ご覧の通りの、華麗な装飾を施した聖歌本が展示されています。
貴重なものなのでガラスに入っていて、天井画の装飾が映り込んでいるのでちょっと見づらいですが…
実物をこの目で見られる、という事にただただ驚嘆。
ヨーロッパ旅行は結構な回数行ってる&教会も相当な数見てる自負はありますが(その割には頭悪そうな感想しか書けないのはボキャブラリーと表現力の無さ…)、その中でもトップクラスのインパクトといえる、圧倒されるような空間でした。
◆公式HPはこちら(英語版ページ)↓
その後は、カンポ広場に戻って、水分補給がてら軽くランチ(ランチという程でもないですが。さすがに広場近辺のレストランはどこも観光地価格!夜にしっかり食べる予定もあったし、そう味に期待も持てなさそうなので、ここはごくごく軽めで)をいただき少し休憩しました。
さて、そんなわけでシエナ観光を一通り終え、駅に戻るべくバスターミナルへの道を歩いていると、人だかりができているお菓子屋を偶然発見しました。お店の名前は Nannini。
いつも思うのですが、イタリアのお店のディスプレイのセンスって素敵。
ここでは Ricciarelli(リッチャレッリ)と呼ばれる、シエナの伝統的なお菓子を購入することができます。また、店内ではお茶もいただける様です。
大きい箱もありますが、
量り売りもあり、1個から購入できます。
どんな味かわからないしなーと、一番ノーマルなタイプと、チョコレート入りのタイプを、2種類x3個(3人分)を購入。B&Bの女将さんとのお茶菓子にと。wikipediaに出てました→アレッサンドロ・ナニーニ - Wikipedia
リッチャレッリは、外側はサクサクしていて、中が少ししっとりした食感で、アーモンド風味の、どこか素朴な雰囲気の味わいのお菓子でした。
そうそう、シエナ駅で買ったバスチケット、旧市街側からのバスターミナルはすぐに見つけられたので、結局は無駄にならずにすみました。疲れたけど。
夕食までの時間は、B&Bの中庭で、お茶をいただきながらのんびりとした時間を過ごしました。